組織の歴史
サンフアン日本人移住地への入植は、戦後、日本政府の移住政策により行われ、見渡す限りの原始林を開拓することから始まり、1957年8月20日、48名の創立者により当農協が設立されました。
当初は手探りで営農をするしかなく、非常に不安定なものであったことから、経済的な困窮を強いられた時代には、1年間に3回から4回という頻度で役員交代が行われ、運営に大きな混乱を招いたこともありました。
しかしながら、 先人のたゆまぬ努力と強い結束力、そして日本政府の物資両面にわたる支援により、苦境を乗り越えることができ、現在では、当国のモデル農協として認知されるまでに至りました。(写真:A.B.J提供)
組織機構図
農協組織は、地区ごとに7つの実行組合を設けており、理事会6名や監事会4名の任期は2年です。
また、生産物別の部会があり、各部会では情報交換や生産調整などを行います。
その他、組合員子弟の加入する農協青年部は、国内外の農業視察を行うなど、組合員後継者としての活動を行っています。
業務機構図
業務は、各部門と事業所により実施しており、 それぞれの責任者は、ラパス販売所を除き、日本人、日系人が就いています。
将来の農協業務を担う人材の確保に努めていますが、職業の多様化により、移住地を離れる若者が後を絶たず、幹部職員の後継者が不足しているのが実情です。
CAISYのビジョン
創立50周年を機に新たなビジョンを定めるべきと考え、組合員やその子弟、農家婦人が集まり、ビジョン検討会を実施しました。
そして、様々な意見を取りまとめ、当農協の進むべき方向性を定めましたが、なかでも「地域社会への貢献」は重要課題として挙げられ、地域に根ざした農家支援活動を行うなど、日系社会と現地社会の融和をはかっていきたいと考えています。
各部署の業務
管理部
管理部門は、本部事務所内で、経理、総務、信用、電算システム、企画などの業務を担当しています。
職員は日本人、日系人で占めており、外来のお客さんを除けば、組合員さんとの応対や、職員同士の会話はすべて日本語です。(写真:本部事務所内)
現在、本部事務所とサンタクルス支所をネットワーク回線でつなぐオンライン・システムの構築を進めており、これの完成により、大幅な業務の効率化を見込んでいます。
購買部
営農に必要な資材、機材は、組合員に有利な価格で供給できるよう、商社などと大口契約し、共同購入しています。(写真:肥料農薬倉庫内)
本部事務所横には、農協直営のスーパーマーケットを設けています。営農資機材はもとより、 食料品から日用雑貨品まで取り扱っており、生活に密着した商品展開を心がけています。
加工部
飼料工場では、養鶏農家に必要な配合飼料を生産しており、原料サイロには大豆、トウモロコシなどが貯蔵されています。
また、大豆原料の搾油や養鶏飼育用ケージ製作も行っています。
現在実施中のプロジェクトとして、新たな飼料用加工機材となる大豆用エクストルーダー(加熱・加圧押出機)の導入を行いました。栄養価の高い飼料を供給することで、養鶏農家の産卵率向上を目指しています。
開発研究部
サンフアン農協では直営農業試験場を有しており、稲の優良品種の選抜や種子の選別、永年作物では果樹類やマカダミアナッツの生育試験を始め、苗木の生産を行い、組合員に供給しています。(写真:試験ほ場での播種作業)
また、実際の栽培現場における技術指導の拡充が求められていることから、組合員のほ場を巡回する専用スタッフを雇用するなど、営農指導の強化をはかっています。
第1サービス部
第1サービス部では、精米所、鶏卵用モールドパック製造工場、輸送部門を担っています。(写真:精米プラント)
今年、新たな精米機の導入を行いましたが、、品質と生産性の向上に努める他、精米の加工過程で生じる籾殻を、ブリケッター(圧縮機)で固形化し、乾燥機の熱源に利用しており、リサイクルにも努めています。
なお、輸送部門は販売を支える重要な業務で、大型トレーラーが800キロ以上離れたラパス地区まで鶏卵を輸送しています。
第2サービス部
第2サービス部の主要業務は、マカダミアナッツ加工や鶏卵の集荷や発送を行っています。
鶏卵の集荷は、養鶏農家を集卵トラックが週2回の割合で回ります。鶏卵は農家でパッキン詰めされていますが、積み込みの際、衝撃を与えないよう心がけています。
また、マカダミアの工場では、品質はもちろんのこと、衛生面にも細心の注意を払っています。(写真:マカダミア選別作業)
畜産部
畜産部では、鶏病予防センター、種鶏場、孵卵場を有しており、養鶏農家を全面的にサポートしています。
その他、肉牛牧場や養豚場も担当しており、牧畜農家に優良牛の供給を行っていますが、今年完成する競売場では、ボリビア人牧畜農家に参加を呼びかけ、新たな交流が生まれるを期待しています。
